鶴は平安朝のはじめから延命長寿の吉兆とされ、文様に取り入れられてきた。
家紋としては「蒙古襲来絵詞」で島津下野守久隆の旗に十文字紋の下に鶴の丸が、白石六郎通泰の旗に鶴亀松竹の紋が見られる。縁起の良さに加えて優雅で美しい姿も広く好まれる理由だったようだ。
室町時代には公家の日野氏が当時流行した鶴の丸を家紋にした。その後、日野政資が鶴の丸を縫い付けた鎧、直垂を着用し日野一門に鶴紋が定着した。
江戸時代には諏訪氏、森氏、南部氏、鳥居氏などが用い、旗本でも百八十余家が家紋に使用した。
鶴紋は鶴の姿勢によって数種に区別できる。
対鶴は一羽が嘴を開き、一羽が嘴を閉じる古習がある。折鶴といった変わり種もある。
「鶴紋 まとめ」
- 分類 (動物紋)
- 有名人 (南部信直・森忠政・大鳥圭介)
- 読み仮名 (ツル)
- 多い名字 (小林・森)
鶴
「開運」-中型 GY92
稲鶴