矢は先端の矢尻、柄の部分である矢柄、軌道を安定させる矢羽、矢を弦に番える矢筈の四つの部分から構成される。
動物である鷹の羽紋と似ているが、旧石器時代から狩猟の武器として、中世から鬼門を守り悪鬼を祓う道具として用いられた。そのため矢紋は武家が自身の持ち物を図案化したものが多い。
武蔵太田氏の違い鏑矢、筑後筑紫氏の弓矢、支倉常長の卍に違い矢、毛利高正の丸に矢筈などが有名であり、珍しいものとしては服部家「服部半蔵」の家紋は一般の紋帳には見られない源氏車に矢筈である。
「矢・矢筈紋 まとめ」
- 分類 (器物紋)
- 有名人 (支倉常長、毛利高正、服部半蔵)
- 読み仮名 (や・やはず)
- 多い名字 (宮本、久保、古川、服部、矢野、荒木)
服部半蔵
1本矢
源氏輪に違い矢